002 家具選びを楽しみましょう

こんにちは、ここち通信のkobaです。
 明日はクリスマスイブ、お正月まであと少し、
 あせる気持ちをおさえて、がんばります。

 『ここち通信』は、自分らしい住まいを考える人のための情報誌です。
 住宅専門の建築士が、自らの経験をもとに、家づくりのコツをお届けします。

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 ☆特集
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 □□□□     『 家具選びを楽しみましょう 』
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 今回は、家具選びの話です。

 打合せをしていると、家具購入のアドバイスを求められるときがあります。
 「不要なものは、持ち込まず、新しい家具は、住んでみてからゆっくり探しま
 したほうがいいですよ。」と答えています。

 建物の完成を待たずに、家具を買って失敗したという話をよく聞きます。

 仕上がりを想像して、その空間にあった家具をそろえるのは、なかなか難しい
 ことなんです。

 まだ、部屋の広さを体が覚えていないこと。完成に近いお部屋を見ても、生活
 に必要な荷物が入っていないため、使える空間を勘違いしてしまう可能性だっ
 てあります。

 実際に住んでみて、本当に何が必要かを、ゆっくり考えて選ぶべきです。

 家具は部屋の雰囲気に合わせて選ぶのがポイントです。

 いくら気に入っても、色合いや雰囲気にあわなければ、せっかくの家具の魅力
 もうまく引き出せません。
 特に、部屋のドアの色、壁紙の柄など、あとから簡単に変えられないものに合
 うか注意してえらびましょう。

 家具選びの上手な方にお話を聞きました。家具に限らず、暮らしの中で必要と
 感じたものをメモしておいて、本当に自分たちが気に入ったものを見つけたと
 きに購入する。それまでは絶対に買わないそうです。

 「不便かと思ったけど、家具を買いなおすなんてできないし、無くても何とか
 生活はできますから。」と笑顔でこたえる表情から、住まいを自分たち好みに
 仕立てることを楽しむ様子がうかがえます。

 お気に入りの家具を、時間をかけて選ぶ、そんな贅沢な時間をゆっくり楽しみ
 ながら住まいを育ててください。そうすればきっと、好きなものたちに囲まれ
 た生活の喜びを感じることができると思います。

 今回は家具の話題でした。住まいの計画をするときに、お気に入りの家具から
 発想する設計をしてみるのも面白いですよね。

 たとえば、お気に入りの椅子のために設計した家。そんな家があってもいいと
 思います。

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 ■編集後記
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 こんにちは、「ここち通信」のkobaです。

 今回は家具の話題でした。中にも書きましたが、すでに、お気に入りの家具を
 お持ちなら、家具を活かした設計から入るのも面白いかもしれませんよ。
 設計士さんに「この家具を活かした設計とか無理ですよねえ。」と言ってみま
 しょう。

 えっ、koba がそう言われたらどうするか?
 即答で引き受けるでしょう。相当悩むのは間違いないでしょうけど。

 設計する人間って、「無理ですよねえ」なんていわれると、「む、無理ぃ?」
 と心が叫び、克服するパワーがわいてくる不思議な生き物なのです。思ったこ
 とは何でも言ってみたほうがいいですよ。

  書いているうち、自分のクビを締めてるような気がしてきました。このへんで
 失礼します。

 ご意見、ご感想、お待ちしています。

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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