096『目線を抜く』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 2006/10/12 発行 ◆━
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 週刊サラッとマガジン
    ●○○●○ 住まいの仕立て屋さん vol.96 ○●○○●

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  こんにちは、kobaです。
  しっとり秋の気配が~~~
  もう山が色づき始めているところもあるんでしょうねー。
  kobaのいる北九州では、まだまだという感じ
  汗ばむくらいでした(笑)。

  それでは今日も元気にいってみましょう! \(^o^)/
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 ☆特集 建築士のホンネ
 □□□□      ─ 小さな家づくりのコツ ─
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 □□□□         『目線を抜く』
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 よく、「目線が抜けるようにしました。」とプランのご説明をすることが
 あります。・・・というか、かなり多いかもしれません。
 設計するときにはいつも、ここからはどう見える?と、自問自答。
 時には、模型を作ってプランの確認をすることもあります。

 そのときに一番意識するのが、この”目線の抜け”です。
 限られた空間をより広く見せるときに、効果が高いのもこの”目線の抜け”を
 考えた設計です。

 たとえば、窓のないお部屋なら、壁で目線がとまってしまいますけど、
 窓があれば、目線を外まで飛ばすことができます。
 ”どこまで見えるか”で同じ面積の部屋でも、感覚が違ってくるんですよ。

 特に注意するのは、人が最初に入ってくるところからの目線。
 たとえば、リビング。リビングに入ったときに目線が”飛ぶ”のか
 ”とどまる”のかでは印象がぜんぜん違ってきます。

 入室したときにどの窓からどういう景色が見えるのかを
 考えながら設計すると面積以上の広さを演出することができます。

 出窓も目線効果を出すには効果的です。
 ちょうど目線が飛ぶ高さのところの窓が外に押し出されているので、
 その分広く感じることができます。

 部屋の角には目線がいきやすいので、
 そこをコーナー窓にすると効果が高いです。
 コーナー窓とは、角を構成する2面の壁に設けた2つの窓。
 部屋の行き止まり感をやわらげてくれます。
 今日のpoint
 ●目線効果を生かすと広さを演出できる。
 ●出窓、コーナー窓は、部屋の行き止まり感をやわらげてくれる。

 それでは皆さん、知恵と工夫で楽しいご計画を!!! \(^o^)/
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 ■編集後記
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  特集の中でも書きましたけど、設計検討用に模型を作ることがあります。
  普通はお客さんには見せることのないざっくりした模型です。
  これを作るのが実に楽しい!
  無心になれる、幸せなひと時です。

  それでは、ま~た来週ぅ~!(*^_^*)/ (koba)

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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