脳性麻痺の状態 ─ 車椅子をこげない たくさんの手伝いが必要

<駆動介助>

場   所

住宅設計のポイント

アプローチ

  • 悪い路面を避ける(砂利・ぬかるみ・飛び石)
  • 段差・凹状のすきまの解消
  • 急な斜面は避ける
  •  緩やかなスロープ
    (屋外 1/20以下)
    (屋内 1/12以下)
    (幅 90cm以上)
  • 両側に脱輪防止

玄関ホール

  • 方向転換に必要な広さ 
  • 上がり框の段差を小さく
    (スロープ対応の場合 1/12以下に)
  • 電動式車椅子昇降機が望ましい

   ※ アプローチの段差と合わせて出入を特定(リフト使用)

階   段

  • 階段昇降機
    (2階にも車椅子が必要)
  • 大掛かり工事 
  • 車椅子ごと上下する昇降機設置 
  • ホームエレベーター設置

廊   下

  •  幅広く
    (有効幅 85cm以上)
  • でっぱり解消
  • 可能なら方向転換できる場所の確保

L・D・K

  • 全介助のため、キッチンに対する配慮は必要ない

寝   室

  • 介助者スペースの確保
  • リフターの活用
  • 手の届く範囲に設置
    ナースコール(非常呼出)
    ・スイッチの位置に注意
  • 環境制御装置の活用
    (ECS)

ト イ レ

  • 介助者スペースの確保
    (1人より2人の広さ)
  • 便器の高さ=車椅子の座面
  • 汚物流し設置

洗 面 所

  • 寝室近くに設置
  • 移動方向転換に必要なスペースの確保
  • 手の届く範囲に設置
    スイッチ
    ドア・引戸の取手
    蛇口(シャワー)
    などのチェック
  • 車椅子対応洗面化粧台
  • 傾斜鏡の使用は避け、鏡の据付位置の確認

浴   室

  • 介助者スペースの確保
    (1人より2人の広さ)
  • バスチェアーの活用
  • リフターの活用
    介助者が、腰痛を起こさないよう浴槽の高さのチェック

テ ラ ス
駐 車 場

  • 移動・移乗・方向転換に必要なスペースの確保
  • 人工芝は動きにくい
  • 物干しは腰掛けて行えるようにする
  • 駐車場
    ドアいっぱいに開けて乗り降りできる広さ
    雨に濡れずに室内へ入れる工夫

 

出典:特定非営利活動法人 北九州市すこやか住宅推進協議会 『すこやか住宅 身体障害編/認知症編』