「冷房」と「暖房」どちらがエネルギーを消費するのでしょう?
わかりやすいグラフがあるので見てみましょう。
円グラフが示すのは、
世帯当たり年間消費エネルギーの割合。
出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2014」
答えは・・・「暖房」ですね。
冷房の2.3%に対して暖房は24.0%
もう10倍の差があって圧倒的。
その暖房より多いのが「給湯」!
一年中使いますからね。
「厨房」も暖房より少ないとはいえ、冷房よりずっと多い。
IHヒーターやガスコンロでしょうね。
こう見ると、夏場のエアコンはイメージほど
エネルギーを消費していないなぁと思いませんか。
利用が集中すると問題ですが、機械としてはエネルギー効率はいいんですね。
逆に電気温水器はあまり効率よくないです。
エコキュートのシステムでも利用されるので、いいイメージを持たれがちですが、
実はエネルギーロスが多いんです。水を沸かして保温するんですから無理がありますよね。
「深夜料金利用でオトク」と「エネルギー消費が少ない」はイコールじゃないんです。
この辺りは「住宅省エネルギー技術」の
住宅の省エネルギー性能を測るプログラムのなかでも
明確になってますので別の機会にご説明しましょう。
住まいの省エネルギー化の予算配分としてオススメなのは。
1、建物の断熱性能を上げて、暖房費をおさえる。
2、エネルギ消費効率のいい給湯設備を利用する。
このグラフを見るとよく理解できますね、
わざわざ言わなくても多いご要望でもあります。
円グラフの「動力・照明他」には、いわゆる家電品が含まれていて、
テレビ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、はここに入ってます。
昔に比べるとエネルギー消費量そのものが増えてます。
年間エネルギー消費量は、
1965年からみると、1973年で1.7倍、
2012年で2倍以上になってます。
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