アメリカンスイッチ

若松区で施工中の「ほまえの家」。
内装工事が進んでました、電気工事も着々と。
アメリカンスイッチも設置されてたりして。。。

スイッチを、じーーーっと見てて思いました。
体でわかる感じがいいんですよね。

手でわかる。
見てわかる。

気づけば世間はタッチ操作ばっかり。

この無骨なスイッチは、
「操作した!」って実感させてくれます。
カチッというクリック感と、
その状態をカタチとして把握できるのがいいです。

このレトロな風貌、
大人も喜びますが、
子どもたちも好きですよ。

この操作感は子どもたちにとっても、
いい影響があると思うんです。

子どもたちは、小さいうちに自分の機能を発達させなきゃいけません。
体のセンサーを発達させる体験をしてもらいたいです。
何でもセンサーになって先回りすることは問題だなって思ってます。

大人には何でもない、
電気をつけたり、水を出したりが、大冒険なんです。
センサーで「体験」を奪うのはよくない。

有名な、ふじようちえんでは園長先生の考えで、
外部水場の蛇口の下にあった受け皿をはずしてしまったそうです。

加減をせず水栓をひねれば当然びしょ濡れになります。
子どもたちは濡れないように調節することを覚えてもらいたかったのだそう。
適度に絞るということが大事なのだそうです。
手と、結果が連動するという感覚。
小さいころに身に着けるべき能力です。

実際に、蛇口に手をかざし、水が出るのをずーーと待ってる。
そんな子が増えてると聞くとぞっとします。

でこぼこな園庭で子どもは転びます。最初は。
でも転ばなくなります。
自分で解決するんです子どもたち。
それが能力を伸ばすということ。

住まいをつくる立場としても考えてしまいます。

せめて触れる部分だけでも、
感性を育てる素材でくるみたいと思ってます。

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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