ささやかな力が起点になって、大きな変化につながっていく。
そんなふうな「しくみ」。
ちょっと建築の構造に通じるおもしろさもあって、
何度見ても見飽きない作品たち。
いま北九州市立美術館分館(リバーウォーク北九州内)で開催中の
「ブルーノ・ムナーリ 役に立たない機械をつくった男」展に行ってきました。
ブルーノ・ムナーリの展覧会が、こんなに身近な場所で。
たっぷり堪能させてもらいました。
「木をかこう」という本が好きなんです。
いわゆるお絵描きの本と違うのは、
リクツをわかりやすく解説しているところでしょうか。
木の枝が分かれるルールがあって、
地面の傾斜や風の影響で形になっていく。
ちいさいころから、ずっと観察してる子だったそうです。
木の枝のわかれかたのルールもそうですし、
水車の動きもそうですし。
そんな「しくみ」に興味があったんでしょうね。
原点は、水車小屋だったそうです。
水車小屋をずーーっと見ながら育ったことが、
ずーーっと影響しちゃうんですね。
水車って、水の流れを回転に変えて、
さらに上下運動に変えて、小麦突いたりするんですよね。
とってもピタゴラスイッチ的で面白かったんでしょう。
その後の人生の長さからすれば、
ほんの数年のことでも、
環境が与える影響って大きいなって思います。
生活環境が与える影響って、比率なんじゃないかって思うんです。
たとえば同じ3年間でも
3歳の子にしてみたら100%です。
それしか経験してない3年間。
幼いころに体験したことって、
薄まらないような気がします。
あ、これは、
展覧会をみて頭の中に浮かんだ
カケラを膨らませたものなので、
こんな妄想してたのは私だけかもしれません。
「役に立たない機械」って、
意味を持たせず、空想を広げやすくしたってことかも
しれないなぁって思いました。
ひさしぶりに文章を書くとたのしいですね。
思考が整理されたり、広がったり。
美術館で、3冊本を購入しました。
この本たちが、いろんな妄想を呼び起こしてくれそうです。
ワクワクです。
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