空き家問題から抜け出すために。

昨日「空き家対策特別措置法」が施行されました。

危険な空き家の強制撤去も可能な法律です。
管理されていない空き家は、衛生上の問題が発生したり、
倒壊の危険性をはらみ、地域の住環境に悪影響を及ぼすこともあります。

たしかに、空き家のマイナス面ばかりを見ていけば、
負の資産ということになってしまいますが、
それだけではないと思うのです。

私はこの5年間、住宅診断やリノベーションという形で中古住宅活用のお手伝いをしています。
そこで感じるのは、しっかりつくられた建物は、古くなっても味わいを増すし、
魅力を磨けば新築住宅以上の輝きを放つということです。

空き家活用のご相談をいただいた時、
まずお勧めするのは、建物の状態を正確に把握することです。

建物も人間と同じです。
年をとったから、不安だからと、やみくもに薬を飲むなんてしませんよね?
まずは健康診断をして、問題が発見されれば、さらに詳しく検査をして適切な処置をとる。
もちろん費用も重要です。治療に耐えうる体力があるかなんて判断も必要です。

そういった判断のためのサポートを
建築の専門家としてお手伝いしています。
正確に把握し、適切に治療すれば、無駄なコストも省けます。

最初の一歩は、建物の状態を正確に知ることです。

私たちがお手伝いする空き家対策の流れはこうです。

建物を調査し、対応すべき問題点を洗い出します。
次に、問題点を整理して優先順位をつける。この作業が非常に重要です。
考えられる解決方法とコストをつかみ、対処方法を判断いただけるよう助言します。

早く対処するほど軽く済む問題もあれば、
気を付けて様子を見ておく程度でいいものもあるでしょう。

それを知らないことが一番の問題なのです。

丹精込め手間ひまかけてつくられた建物が、
簡単に壊されるのは悲しいです。

限られた資金を有効に使っていただき、
もう一度今の暮らしに合うように命を吹き込む。
そんなふうに空き家対策のお手伝いをしたいです。

どうぞお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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