「浅田家!」という映画を見ました。
写真家 浅田政志さんの写真集「浅田家」と「アルバムのチカラ」を原案に製作された映画で、写真がもつ記憶のしおりとしての役割や保存する力を実感させてくれました。
主人公が自分の家族写真を撮るんですが、その写真が面白くて。(^^)
その家族写真がきっかけとなり、家族写真を撮影してほしいとの依頼が来るようになるんですが。
その家族写真が独特なんです。
依頼があると、まずその家族のもとへ走ります。そして話を聞く。その家族の歴史というか、暮らしてきた背景をじっくり自分の中に読み込んでいく感じです。
その話から着想したアイデアをもとに、家族と一緒になって準備をし、撮影当日を迎えます。
そうやって切り取られた家族の風景は、どんな家族なのかを一瞬で伝える力を持つんです。
ちょっとおこがましいのですが、私の仕事も似たダンドリですすみます。
たくさん話を聞きます。図面をもとにお話ししててもよく脱線します。どこそこのパンが好きでよくいきます。あのお店の雰囲気が好きなんです。とか。
脱線した話から好みがわかったり、生活スタイルが見えてきて、提案する間取りのヒントになったりすることもあります。
無駄な会話ってないんですよね。
ちょっと話がずれてきましたが、
この映画のお話をしたくなったのは、
映画の中につづられている、依頼主さんとの会話の光景が、どこか自分の日々と重なる部分があって共感し、撮影にのぞむ家族と写真家の光景にワクワクしたからです。
ご家族らしさを表現するのって面白い仕事ですよね。
浅田さんが撮影する「家族写真」のように、
そのご家族だから生まれる「家族図面」を提案するんだと、やる気を沸かせてくれる映画でした。
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