133『地盤改良工事』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 2007/06/28 発行 ◆━
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    ●○○●○ 住まいの仕立て屋さん vol.133 ○●○○●

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  1週間ぶりのごぶさたです。
  梅雨とは思えない、夏のような日が続いていますが
  お元気でしたか~~~
  祝日のない6月もいよいよ終わり。
  もたもたしてると、あっという間に夏休みがやってきそうですね。

  それでは今週も、お家づくりメールマガジンの
  はじまり、はじまり~(^o^)/
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 ☆特集 建築士のホンネ
 □□□□       ─ 家づくりのコツ ─
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 □□□□        『地盤改良工事』
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  毎回のことですが、「こればっかりは祈るしかないね。」ってことがありま
  す。

  それは何かというと、地盤調査の結果です。
  家を建てる土地の強さを測定する調査の結果が良い形で出てくれることなん
  です。

  だって、地盤調査の結果によっては数十万円から百万円以上の地盤改良工事
  が必要となるのですから、これはもう祈らずにはいられません。これだけの
  費用が建物に使えるのか地盤のために消えていくのかはとっても大きなこと。
  まぁ、かかるとハッキリしてしまえば、あきらめもつくことなのですが、
  ムダと知りつつも、ついつい祈ってしまいます。(笑)

  一般的な地盤改良の工法は3通りあって、その工法を選択する工法を選択す
  るポイントは、地面の強さや固さではなく建物を支えられる強い地盤がどの
  くらいの深さにあるかなんです。この強い地盤を支持層(しじそう)といい
  ます。もちろん、支持層が浅いほどコストも少なくてすみますから、
  私は地盤調査のたびに「できるだけ浅いところに支持層がありますように。」
  って祈るわけです。

  3通りの地盤改良工事の工法を簡単にご説明しておきましょう。
  上から順番にコスト小です。

  比較的浅いところに支持層がある場合。
  表層改良(ひょうそうかいりょう)という工法を選択します。
  敷地の土を掘り起こし固化剤を混ぜ強固な土質に改良する工法です。

  支持層までの距離がもう少し深くなる場合。
  柱状改良工事(ちゅうじょうかいりょうこうじ)という方法を選択します。
  これは家の基礎に沿って地面を筒状に掘削して、セメント系固化材を注入し
  て地中に”強い土の柱”を作る工法です。

  さらに深さが必要な場合。
  小口径鋼管杭工法(しょうこうけいこうかんぐいこうほう)という工法を選
  択します。これは家の基礎部分に沿って、鋼管製の杭を埋め込む工法です。
  地盤まで”強い鋼の柱”を打ち込む工法です。

  表層改良以外は、やわらかい地面の下の支持層に柱を立ててその柱の上に基
  礎を作るものです。この感じを身近なもので再現してみましょうか。
  木の板の上に”お豆腐”を置きます。そして、お豆腐の厚さより長めの釘を
  たくさん用意します。さらにもう一枚木の板も用意しておきます。
  一番下の木の板が支持層、お豆腐が柔らかい土の層です。これからこのお豆
  腐の上に家を建てるのですが、もう一枚用意した木の板が建物の基礎になり
  ます。

  お豆腐には建物を支える力は期待できませんから、お豆腐を突き抜けて木の
  板に釘を打ち込みます。適当な間隔で密に打ち込むんです。それで、その上
  に建物の基礎になる板をのっける。

  途中のお豆腐には頼らない。これが、柱状改良工事や小口径鋼管杭工法の発
  想です。

  祈りが通じて地盤調査の結果 ”お豆腐の層”がないことがわかれば
  そのまま建物を建てることができますので、
  この場合は地盤調査費用の出費だけですみます。

  最後に、調査しないで地盤の強さを推測する方法をお教えしましょう。

  ・最近新築したご近所の事例を調べる。
     鋼管杭など打ったとなればそれなりに覚悟が必要です。
  ・周辺の状態を調べる。
     近くに大きな川があったり石垣や塀が痛んでいる地域は
     地盤が弱いケースが多い。
  ・地名から推測する。
     ”水””川””沼””瀬”など水に関する地名の場所は弱い可能性が。

  ちょっとマユツバ的? この推測、意外に当たるからビックリです。
   今日のpoint

  ●家を建てる前には必ず地盤調査をして、
   地盤が弱ければ適切な地盤補強工事を行う。

  ●地盤補強工事は3種類ある、
   支持地盤の深さによって
   選択すべき工法が異なる。

  ●地盤調査しなくても、
   地名から予測できるかも。
  それでは皆さん、知恵と工夫で楽しいご計画を!!! \(^o^)/

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 ■建物見学のススメ
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 ●建設中の建物をご見学いただけます。

 ●完成してお住まいのお家をご案内させていただくことも可能です。
  ご見学いただいた方からは、
  「本当にお住まいのお家だからとっても参考になりました!」
  「住んでいる方のお話を聞けたので安心しました!」と好評です。
  (実際に生活をなさっているお住まいをご厚意により訪問させていただいて
  います。早めにご連絡ください。)

  ▽お申込み方法
  koba@eplan2u.com まで、
  お名前  :
  ご連絡先(電話番号):
  見学希望人数 :
  見学希望日時 :(←何日か候補日をいただけると助かります。)
  を明記の上、件名を「建物見学希望」として送信してください。
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 ■編集後記
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  忙しそうですねーって言われるようになって
  これはイカンナーと思ってるところです。

  あれだけの仕事量を楽しそうに、
  しかもラクラクこなしてすごいなー。
  それにしても、よくアチコチ遊びに行く
  余裕があるよなー。
  なんて思われる ゆとりある男が理想。

  決めました!7月の目標は、
  「気持ちよく遊び、気持ちよく楽しむ。」にします。
  もちろん、仕事もコミコミで楽しみますよ~~~。

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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