こんにちは、ここち通信のkobaです。
明日はクリスマスイブ、お正月まであと少し、
あせる気持ちをおさえて、がんばります。
『ここち通信』は、自分らしい住まいを考える人のための情報誌です。
住宅専門の建築士が、自らの経験をもとに、家づくりのコツをお届けします。
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☆特集
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□□□□ 『 家具選びを楽しみましょう 』
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今回は、家具選びの話です。
打合せをしていると、家具購入のアドバイスを求められるときがあります。
「不要なものは、持ち込まず、新しい家具は、住んでみてからゆっくり探しま
したほうがいいですよ。」と答えています。
建物の完成を待たずに、家具を買って失敗したという話をよく聞きます。
仕上がりを想像して、その空間にあった家具をそろえるのは、なかなか難しい
ことなんです。
まだ、部屋の広さを体が覚えていないこと。完成に近いお部屋を見ても、生活
に必要な荷物が入っていないため、使える空間を勘違いしてしまう可能性だっ
てあります。
実際に住んでみて、本当に何が必要かを、ゆっくり考えて選ぶべきです。
家具は部屋の雰囲気に合わせて選ぶのがポイントです。
いくら気に入っても、色合いや雰囲気にあわなければ、せっかくの家具の魅力
もうまく引き出せません。
特に、部屋のドアの色、壁紙の柄など、あとから簡単に変えられないものに合
うか注意してえらびましょう。
家具選びの上手な方にお話を聞きました。家具に限らず、暮らしの中で必要と
感じたものをメモしておいて、本当に自分たちが気に入ったものを見つけたと
きに購入する。それまでは絶対に買わないそうです。
「不便かと思ったけど、家具を買いなおすなんてできないし、無くても何とか
生活はできますから。」と笑顔でこたえる表情から、住まいを自分たち好みに
仕立てることを楽しむ様子がうかがえます。
お気に入りの家具を、時間をかけて選ぶ、そんな贅沢な時間をゆっくり楽しみ
ながら住まいを育ててください。そうすればきっと、好きなものたちに囲まれ
た生活の喜びを感じることができると思います。
今回は家具の話題でした。住まいの計画をするときに、お気に入りの家具から
発想する設計をしてみるのも面白いですよね。
たとえば、お気に入りの椅子のために設計した家。そんな家があってもいいと
思います。
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■編集後記
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こんにちは、「ここち通信」のkobaです。
今回は家具の話題でした。中にも書きましたが、すでに、お気に入りの家具を
お持ちなら、家具を活かした設計から入るのも面白いかもしれませんよ。
設計士さんに「この家具を活かした設計とか無理ですよねえ。」と言ってみま
しょう。
えっ、koba がそう言われたらどうするか?
即答で引き受けるでしょう。相当悩むのは間違いないでしょうけど。
設計する人間って、「無理ですよねえ」なんていわれると、「む、無理ぃ?」
と心が叫び、克服するパワーがわいてくる不思議な生き物なのです。思ったこ
とは何でも言ってみたほうがいいですよ。
書いているうち、自分のクビを締めてるような気がしてきました。このへんで
失礼します。
ご意見、ご感想、お待ちしています。