095『階段対策』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 2006/10/05 発行 ◆━
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 週刊サラッとマガジン
    ●○○●○ 住まいの仕立て屋さん vol.95 ○●○○●

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  こんにちは、kobaです。
  10月がやってきましたね!
  もう、来年のことを言ってもオニも笑わない時期がきちゃいました。
  システム手帳のダイアリー、来年版が出てたので購入。
  ルンルンで、新しいのに切り替えようと思ったら・・・12月からでした。
  ちょっと気が早すぎましたね(苦笑)。
  それでは今日も元気にいってみましょう! \(^o^)/
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 ☆特集 建築士のホンネ
 □□□□      ─ 小さな家づくりのコツ ─
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 □□□□        『階段対策』
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 バリアフリーとは、バリア(障害)が無いという意味です。
 住まいの場合、高齢者や障害をお持ちの方も障害がないかのごとく暮らすこと
 ができること、そういった配慮をバリアフリー対策といいます。

 たとえば、寝室や食事をするところ、トイレ、お風呂、生活に必要なものすべ
 てが身近なところにあれば、高齢者の方でも暮らしやすい住宅といえるでしょ
 う。

 ところが、小さな家を計画するときには、すべてを1フロアーにまとめてしま
 うことは難しいですよね。どうしても上下階への移動が必要になってきます。
 じゃあ、その移動の負担を軽減しましょう!というのが今日のお話です。

 では、解決法として真っ先に思い浮かぶのは何です?

 ・・・

 おっ、エレベーターですか!

 そうですね、「家庭用エレベーター」が利用できたらこの問題は解消できそう。
 最近はコンパクトなものも出てきているし、コストの問題が解決できれば
 とっても有効な手段です。

 ただ、エレベーターがあるから階段がなくてもよいかというと、そうではあり
 ません。避難やエレベーターの故障のためにも階段は必ず必要です。
 階段のスペースのほかにエレベーターのスペースが必要になるんです。

 家庭用エレベーターのかなりコンパクトなタイプでも1フロア当たり4平米ほ
 ど必要と考えておいたほうがよいでしょう。エレベーターに乗り降りする面積
 を2平米加えると6平米、ということは、2階建てなら12平米(約7.24帖)、
 3階建てなら18平米(約10帖)の面積がエレベーター設置のために必要となり
 ます。1部屋分の面積をエレベーターにあげるのはちょっとつらいかも。。。

 ・・・で、ほかの解決法ということで、「階段昇降機」があります。
 これは、階段に取り付けるもので、階段脇にはわせたレールの上を椅子が昇降
 するものです。モノレールのようにレールを走るスキーリフトといった
 イメージです。わかります?
 この方法なら、階段スペースと兼用できますし必要になった時期が来たときに
 あとから施工できるので手軽です。もちろん、まっすぐな階段(直階段)でも
 回り階段にも対応できます。階段幅を少し広めに取っておけば申し分ありませ
 んね。

 ただ荷物を運びやすいとか、車椅子から乗り換える手間がいらないなどを考え
 ると、家庭用エレベーターも捨てがたいと迷っていらっしゃるあなたの場合は、
 エレベーター設置用のスペースを納戸として確保しておくという手もあります
 よ、そうしておけば必要となってからゆっくりと使いやすいほうを選ぶことが
 できますものね。

 あっ、ただし、その納戸スペース上下階同じ位置にしておかないと意味が無い
 のでご注意を!2階は寝室に到着すればいいよ!ということでしたらそういう
 配置でご計画くださいね。

 今日のpoint
 ●家庭用エレベーターは便利。ただし、かなりスペースが必要。
 ●階段昇降機は省スペース、ローコスト(エレベーターに比べると)
 ●将来に備えて、納戸などの形でエレベーター設置計画をしておく方法もある。

 それでは皆さん、知恵と工夫で楽しいご計画を!!! \(^o^)/
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 ■編集後記
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  いかがでしたか、小さな家のバリアフリー対策ということで、
  階の昇降に関する話題でした。
  ちょっと漢字多めだったかな?とか、硬めの口調になったんじゃないかとか
  心配しております。うまくイメージが伝わってるといいのですが。。。
  もうずいぶん昔のことのようですが、エレペーター設置可能なスペースを
  とる計画をしたことがあります。当時は一番小さいタイプのものでも
  今に比べたらずいぶん大きくて、4畳半くらい必要でした。
  納戸というよりは、1部屋つぶして設置するくらいの話だったですね。

  それでは、ま~た来週ぅ~!(*^_^*)/ (koba)

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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