部屋をセルフ塗装して大変だったこと

北九州の建築士 kobaです。

DIYの超初心者だった頃に、3種類の内装に挑戦した話です。「部屋の塗装はDIYでやりたい、でもちょっと自信がない。」という状態でした。同じような気持ちをお持ちの方のお役に立てばうれしいです。

先に結論を

まず結果から申し上げますと、やっぱり塗装屋さんはスゴイ!につきますね、特にツラかった作業は「パテ処理」でした。それでも、この塗装作業のことは思い出話として登場しますし、自分でやったという達成感は一生ものです。

塗装の良さは、自由に色を調合できる点です。壁紙の場合は、好みの色を探す作業になりますが、塗装なら好きな色をつくれますし、ツヤの具合まで注文できます。

ちなみに、使った塗料は、「ベンジャミンムーア」というアメリカ製の塗料です。ツヤはエッグシェル(卵の殻)でテカリを抑えた仕上がりです。調色は福岡市内の販売店で、しかも塗装体験までさせてもらって。それも、いい思い出です。

大変ですけど苦労の甲斐はありますよ。やってよかったなと思います。もちろん、細かいことは気にしない大きな心は必要ですけど。(^-^;

塗装業者さんと同じ工程でやってみた

塗装直前の部屋は、石膏ボード同士の継ぎ目と、ビスを打ち込んだ跡が無数にある状態です。

最初に、窓やコンセントなどを保護します。続いての作業が、パテ処理です。ガレージや倉庫ならそのまま塗装してもかっこいいんですけど、このお部屋にはラフすぎるので、やはり、避けて通れない工程です

ということで、作業工程は、塗装業者さんと同じになりました。

作業の流れはこのようになります。

STEP
養生作業

窓やコンセントなどを汚さないようにマスキングテープや養生フィルムで保護します。

STEP
パテ処理

フラットにするための下地処理。石膏ボードの継ぎ目とビスの頭を塗り込みフラットに仕上げます。

STEP
塗装作業

ローラーや刷毛を使って塗料を塗ります。

パテ処理の何が大変だったのか

自分でやったパテ処理。完全にフラットにするのは厳しかった。

大変だったのは、フラットにする作業と、天井のパテ処理です

中でも、壁の出隅を守る保護材(コーナービート)を塗り込むのが大変でした。この補強材、わりと厚みがあるんです。垂直面にコーナービートを固定しつつパテを厚塗りするのに大苦戦しました。職人さん簡単にやってるように見えるんですけどね。(^-^;

ほかには、天井の作業です。上を向いた作業というだけでも大変なんですが、横移動のたびに、脚立を上ったり下りたり、だんだん腕も上がらなくなり。。。その後のペーパー掛けも。。。

塗装職人さんは、このパテとペーパー掛けの工程を何度も繰り返すんですよねー、信じられません!ちなみに、私は2回でギブアップでした。(^-^;

それでも心の満足はたっぷりで

泣き言ばかりお聞かせして申し訳なかったんですけど、それ以外の作業はとっても楽しかったんですよ。パテ処理の前の、窓を包む作業も楽しかったし、メインの塗装の工程は、どんどん部屋らしくなっていくので気持ちも上がります。

そうそう、この部屋は塗分けましたが作業への影響ありませんでした。壁はブルー、天井はホワイトです。作業の順番は、まず天井、乾いてから壁塗装です。

不慣れな方にお勧めするとしたら

自分で塗装したいとお考えの方に勧めるとしたら、脚立を立てやすい部屋がいいですね。キッチンは養生も大変そう。普通のお部屋でも荷物を入れる前に完了したいです。

もし、可能ならパテ処理までは職人さんにお願いできたらいいですよね。

「私たちのリノベーション」と「住む方のDIY」を組み合わせた、ハイブリッドスタイルの計画にする場合、職人さんにパテ処理まで完了してもらうことが多いです。

パテ処理不要の、別の仕上げにも挑戦しました

後日談といいますか、パテ処理不要の方法を試してみました。部屋は屋根裏で傾斜天井になっているので、少し山小屋感のある内装にしました。ちなみに、かかった費用は塗装の時と同じくらいでした。

床は杉の無垢材で、壁天井は塗装前の部屋と同じ状態です。

仕上げをツートンにしました。床から1メートルほどを漆喰に、そこから天井までは杉板張りです。

漆喰を選んだのは、いつか壁に映画でも映せたらいいなと思ったからですが、まだ実現してません。

< 板張り仕上げ >

素材は薄い杉板です。先に塗装できるので、不自然な体制になる時間が短くて助かりました。固定は、ビスと両面テープと接着剤の併用です。とりあえず、両面テープでくっついてくっれるので、あとの作業も簡単です。汚れにくいし、進行が目に見えるので、気分的にも楽でした。

< 漆喰仕上げ >

漆喰塗りも、パテ処理不要です。石膏ボードの継ぎ目の位置でひび割れそうなので継ぎ目に紙テープを貼ってから漆喰塗りしました。硬化時間も丁度良くて塗りやすかったです。木の扱いが苦手なら漆喰はおすすめです。それでも、天井仕上げは大変かもしれませんけど。

3種類やってみた感想

塗装、板張り、漆喰と、3種類の仕上げを経験したわけですが、

私にとってやりやすかった順番は次の通りです。

  1. 板張り 汚れる作業は屋外でできた。木の扱いに慣れているのもある
  2. 漆喰 しばらく臭いが残るけど、手作業ならではの味もあるかも
  3. 塗装 いつかパテ処理克服したいけど、今はトラウマ


無料のリノベーション相談、お待ちしてます。

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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