111『コウゾウの値段』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 2007/01/25 発行 ◆━
 楽しく読めて役に立つ
 週刊サラッとマガジン
    ●○○●○ 住まいの仕立て屋さん vol.111 ○●○○●

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  お元気ですかー!
  あっという間の1週間でございますぅー
  先週もこんな挨拶だったような。。。(笑)
  1月だというのにあったかいですね、
  とっても気持ちがよくって、
  早くも”春眠あかつきを覚えず”なんて言葉が浮かんでおります。(笑)

  それでは今日も元気にいってみましょう! \(^o^)/
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 ☆特集 建築士のホンネ
 □□□□      ─ 家づくりのコツ ─
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 □□□□       『コウゾウの値段』
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  前回に引き続き、住宅金融公庫の調査結果(坪単価のデータ)をもとに
  今の家づくり環境を分析してみますね。
  前回は地域別の価格差を検証してみましたが、今回はそれの工法・構造別の
  坪単価にはどのくらいの違いがあるのかを計算してみました。
  シェアとしては圧倒的な、在来工法(木造)を100%として比較してみま
  す。

   ■在来工法(木造) 100%
   ■ツーバイフォー 118%
   ■木質系プレハブ 119%
   ■鉄骨系プレハブ 123%

  このようになりました。
  仮に2000万円の住宅を一般的な木造住宅で建てられるとすると、
  鉄骨系プレハブだと2460万円かかることになります。
  その差460万円!!!大きいですね~~~。

  この価格差は一体どこから来るのでしょう。
  実は単純に材料代の差と見るには無理があります。
  鉄骨系プレハブが高くなる原因としては、鉄骨系プレハブは大手ハウスメー
  カー大半を占めているでしょう。それに対し木造には個人の大工さんも含ま
  れているでしょうから、組織の違いによる経費のかかり具合の違いも見えて
  きます。

  いずれの工法も、厳しい公庫の技術基準を満たした住宅であることには間違
  いないので、ある意味公平性のあるデータといえるのではないでしょうか。
  建物性能は価格差ほどの開きないといえます。
  そう考えると、在来工法(木造)ってお得な感じがしますね。

  どんな構造がいいかな?価格的にはどうかな?とお悩みの方。
  ご参考になりましたでしょうか。
 今日のpoint
 ●構造の違いによって最大23%の価格差が生まれる。
 ●公庫の技術基準をクリアした建物だけの比較であり信頼できるデータ。
 ●その構造を採用している住宅会社の経費も反映した結果である。

 それでは皆さん、知恵と工夫で楽しいご計画を!!! \(^o^)/
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 ■編集後記
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  前回に引き続き坪単価のお話でした。
  いかがでしたか?
  同じ住宅会社で検証すると、工法による差はもう少し差が縮まるような気が
  します。ただ、工法まで自由に選べる住宅会社は非常に少ないのであまり意
  味のないことなのかもしれませんが。
  さて来週は、融資先をどう選ぶか、住宅ローン選びのツボをご紹介します。
  どうぞお楽しみに!

  よりよい情報をお届けするため、ご意見をいただけるとうれしいです。
  日ごろ疑問に思うこと、お気軽にお寄せください。

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この記事を書いた人

kobaのアバター koba 一級建築士

北九州の建築士 koba(こば)●一級建築士 ●住宅ローンアドバイザー ●既存住宅状況調査技術者 ●福祉住環境コーディネーター│株式会社ハウステップ役員│福岡県北九州市在住 長崎県佐世保市出身

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